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マウンテンバイク用語集


 マウンテンバイク関係で使われる言葉を、私の思っている解釈で説明しています。内容の間違い等、ご意見がありましたら私宛にメールをいただければ幸いです。

■目次

● 全般

● マシン

● 地形

● テクニック

● 移動・走行

● レース


■全般

・バイク
 自転車のこと。アメリカでは自転車のことを口語的にバイクと言います。嘘だと思ったら辞書を引いてみてくださいね。

・バイカー
 自転車を楽しんでいる人のことです。

・ライダー
 自転車に乗っている人のことです。

・マウンテンバイク
 オフロードの山岳走行用として作られた自転車。略してMTB。一般に直径26インチのホイールで、変速が21段〜27段。太さが2インチほどの太いタイヤをつけているのでファットタイヤバイクとも呼ばれます。日本ではATB(All Terrain Bike)と呼ぶメーカーもあります。


■マシン

・フレーム
 自転車の骨格を構成する部品。一般に金属パイプを溶接または接着して菱形に作られています。ヘッドチューブ、トップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブ、シートステー、チェーンステー、ハンガー、フレームエンドの各部分からできています。最近ではカーボン繊維のパイプで作ったもの、カーボン繊維を一体成形したものもあります。

・スケルトン
 フレームの形状、寸法のこと。フレームジオメトリとほぼ同義ですが、フレームの構造という意味合いがあるようです。スケルトンで自転車の性能や乗り味の大部分が決まります。

・ジオメトリ
 自転車の各部分の寸法のこと。特にフレームの寸法はフレームジオメトリと言います。


フレーム・ホイールの各部の名称

・ホイール
 タイヤを含めた前後輪のこと。中心の軸が通る部分をハブ、タイヤがついている輪の部分をリム、ハブとリムをつないでいる棒をスポークといいます。スポークはリムにニップルという部品で固定されています。

・ブロックタイヤ
 マウンテンバイクのタイヤは、土、砂、泥の上でも滑りにくいように、タイヤの表面に出っ張りが一面にあります。この出っ張りをブロックと言い、接地面全体にブロックがついたタイヤをブロックタイヤと言います。ブロック形状により、グリップ力や転がり抵抗、泥はけの良さがかわります。

・コンパウンド
 タイヤの材料であるゴムのこと。特にゴムの種類・特性を問題にするときに使う言葉です。コンパウンドにより乗り心地が変わります。

・クイックリリースピン
 ホイールをフレームエンドやフォークに固定するピン。ある程度ねじ込んだ後、レバーを倒すことによって締め付けるようになっている構造のものを言います。レバーを起こすと簡単にゆるめることが出来ます。単にクイックとも言い、そのレバーはクイックレバーと呼ばれます。


駆動系の各部の名称

・チェーンリング
 ペダル側のギヤのこと。

・クランク
 ペダルがついている棒。右側のクランクにチェーンリングが取り付けられます。

・チェーンホイール
 チェーンリングをクランクに組みつけたもの。

・ボトムブラケット
 クランクの軸を受けている部分。略してBBと言います。

・ビンディングペダル
 足が固定できるようになったペダル。専用のシューズのソールにクリートと呼ばれる金具を付け、このクリートがはめ込めるような構造になっています。足をひねったり、外側に足をひっぱたりするとはずれます。慣れないと、急なときにはずれなくて転倒します。マウンテンバイクではシマノのSPDペダルが一番普及しています。

・フリー
 後輪が空回りするようになっている機構。その部品はフリーホイールと言います。フリーが組み込まれているハブをフリーハブと言います。

・コグ
 後輪側のギアの歯のこと。特に1枚単位で呼ぶときにこう言います。

・スブロケット
 後輪側のギアのこと。特に変速段数分のセットを呼ぶときにこう言います。

・ディレイラー
 変速器のこと。チェーンリング側と後輪のハブ側とに2つあり、それぞれフロントディレイラー、リアディレイラーと呼びます。フロントディレイラーはガイドプレートと呼ばれる板で、リアディレイラーはガイドプーリーと呼ばれる滑車でチェーンを引っ張りギヤを掛け替えて変速します。

・変速レバー
 シフトレバー。変速器を操作するためのレバー。前後のディレイラーごとに1個ずつあり、マウンテンバイクでは普通はハンドルについています。レバーではなく握ってひねるタイプのものもあります。

・ハンドルバー
 ハンドルのパイプのこと。マウンテンバイクでは普通は少し後方に曲がっただけのストレートなバーを使います。

・ダウンヒルバー
 アップバーとも言い、ダウンヒル用にグリップ部が上に持ち上がったハンドルバーのことです。ロードバイクのダウンヒルバーとはまったく別のものです。

・バーエンド
 エンドバー、ヒルクライムバーとも言います。ハンドルバーの端につける補助の握りのバーです。これを握ると、握る位置が遠くなり握り方が縦にかわるので、漕ぐために力が入りやすくなるという効果があります。

・ハンドルステム
 単にステムとも言います。ハンドルを固定している逆L字型のパイプです。ステムの長さ、角度でハンドルの距離、高さを調整します。

・フォーク
 前輪をとりつけている二又のパイプ。ホイールをとりつける二股の先をブレーズ、二股の根本をクラウン、フレームのヘッドチューブに通す部分をコラムと言います。マウンテンバイクではクラウンとブレーズが1本のチューブから曲げて作られたユニクラウンという形式が普通です。

・アヘッド
 フォークをフレームにとりつけるときに、ロックナットで締めるのではなく、上からハンドルステムで固定するようになったヘッドパーツの形式。フォークのコラム部がヘッドの上に突き出ており、そこにアヘッド用のステムを締め付けて固定します。ステムの取り付け部の上にはアヘッドキャップという蓋があり、ステムを緩めた状態でアヘッドキャップを締め付けてベアリングの当たり具合を調整します。

・サドル
 腰をのせるところ。オフロード走行だと、どっしり座ると振動ではねるので、軽くそえる程度です。

・シートピラー
 サドルを取り付けるパイプ。シートピラーを出し入れしてサドルの高さを調節します。シートポストとも言いますが、マウンテンバイクではシートピラーと呼ぶことが多いようです。

・シートピン
 フレームのシートチューブの上端に付け、シートピラーを締め付けて固定するためのピン。フレームによって、フレームを直接締める場合と、シートクランプという部品に付けて締め付ける場合があります。最後までねじ込んで締め付けるものと、ある程度まで締めた後、レバーを倒して締め付けるものがあり、特に後者はクイックシートピンと言います。

・ワイヤリング
 ブレーキを動かしたり、変速機を動かしたりする金属ワイヤの引き回しをワイヤリングと言います。

・インナーケーブル
 ブレーキを引っ張ったり、変速機を引っ張ったりするワイヤーそのもの。細い金属線のよりあわせで出来ています。単にインナーとか、ケーブル、ワイヤーとも言います。

・アウターケーシング
 インナーケーブルを通す細長い管。インナーケーブルを曲げたいところは、この中を通して曲げ、アウターケーシングの両端をフレームや変速レバーに固定します。金属の細い線を寄り合わせたり巻いたりして管にし、内側、外側とも樹脂コーティングしてあります。言葉で説明すると難しく聞こえますが、実物を見ると一目瞭然です。単にアウターとも言います。

・インナーキャップ
 インナーワイヤーの端に付け、ワイヤーがほつれるのを防ぐキャップ。

・アウターキャップ
 アウターケーシングの端に付け、アウターケーシングの端が崩れるのを防ぐためのキャップ。真ん中にインナーワイヤーが通る穴が開いています。金属製と樹脂製があります。

・サス
 サスペンションのこと。タイヤからの衝撃をやわらげるためにつけるクッション機構。前輪につけるときはフォークが、後輪につけるときはフレームが専用のものになります。

・サスフォーク
 サスペンションつきのフォークのこと。使っているバネの種類により、エア式、スプリング式、エラストマー(特殊な樹脂)式があり、さらにこれらを組み合わせたものもありあます。エア式、スプリング式には衝撃緩衝のためにオイルダンパーを使います。

・ダブルサス
 前後輪ともサスペンションがついていること。フルサスとも言います。


■地形

・オンロード
 舗装された道路の上のこと。

・オフロード
 道以外のところ。未舗装の道はダートといいます。

・ダート
 未舗装の道のこと。

・シングルトラック
 自転車1台分の幅の道。登山道やハイキング道など。レースでは、シングルトラックで追い抜くことはできません。

・ダブルトラック
 自転車が2台並んで走れる幅の道。4輪車が通れる幅の道。

・ライン
 路面上でタイヤが通る筋のことを言い、主に走りやすいところの連なりをラインと言います。荒れた路面を走るときや高速でコーナーを抜けるときは、ラインの見切りが重要です。

・ダウンヒル
 下り坂のこと。または坂を下ること。

・アップヒル
 上り坂のこと。坂を上ることはヒルクライムと言います。

・ギャップ
 段差や凹凸で路面が連続でなくなっているところ。

・ドロップオフ
 路面が急激に落ち込んでいること。

・激坂
 大変な急坂のこと。主に登り坂のことを言います。


■テクニック

・コーナリング
 カーブを曲がること。テクニックとして、後輪を滑らさずに曲がるグリップ走法、後輪を滑らして曲がるドリフト走法があります。

・リーンアウト
 コーナリングで、自転車よりも体を外側に出して曲がるフォームのこと。オフロードのコーナリングの基本です。自転車より体を内側に入れたフォームをリーンイン、自転車に体をそろえたフォームをリーンウィズと言います。

・ペダリング
 ペダルをこぐこと。カタカナで言うとカッコイイですね。

・シッティング
 サドルに腰をかけたフォームのこと。

・スタンディング
 サドルより腰を浮かした乗車フォームのこと。立ち漕ぎや衝撃吸収のために使うフォームです。

・ダンシング
 サドルから腰を上げて自転車を振ってペダリングすること。脚力に体重をプラスでき、全身を使ってリズミカルにペダリングできます。トルクが欲しいときに有効ですが、オフロードではバランスを崩したり、後輪がスリップしやすくなるため、あまり使いません。


■移動・走行

・輪行
 読んで字のごとく自転車で行くこと、と言いたいところですが、これがとんだ間違い。なんと自転車を分解して列車やバスで運ぶことなんです。いったい誰がこの言葉を考えたのか? 首をかしげたくなります。ちなみに自家用車で運ぶことは輪行とは言いません。また、目的地まで走って行くことは自走と言います。例えば、「レース場まで輪行した。重たかったよー。」「レース場まで自走した。しんどかったよー。」というふうに使います。輪行する場合、交通機関によって料金が必要です。輪行の時に自転車を入れる袋を輪行袋と言います。

・ツーリング
 走ることが目的で自転車で旅行すること(おもに長距離)。日帰りの場合でも使いますが、走ることに楽しみを求める場合は「ファンライド」と言います。自転車でする散歩は「ポタリング」と言います。「サイクリング」という言葉は最近ではあまり使われなくなりました。

・自走
 自分で自転車で走っていくこと。移動手段のことを指し、走ることが目的の時は自走とはいいません。レース場が駅から離れている場合、駅まで輪行、駅から自走というふうになります。

・実走
 実際に走ること。自走と違って、どちらかと言えば本来の目的として走ることに使います。


■レース

・クロスカントリーレース
 1周2〜6キロ、標高差10〜300メートルの周回コースを決められた周回数を回って速さを競うレース。エントリー選手が一斉にスタートし、1番にゴールした選手が優勝となります。登りを登り切る脚力と下りのテクニックをあわせた総合的な力が試されます。日本のトップクラスのレースだと、競技時間が2〜3時間になるようにコース設定されます。

・ダウンヒルレース
 1〜5キロ、標高差50〜500メートルの下りがメインのコースを駆け下りる速さを競うレース。エントリー選手が時間をずらして一人ずつ走り、ゴールまでの時間を競うタイムトライアル形式で行われます。最高速度が時速90キロを越えるレースもあります。高速でバイクをコントロールするテクニックが試されます。

・エンデューロ
 耐久レース。クロスカントリーと同じようなコースを、決められた時間内に何周できるかを競います。競技時間は短いもので1時間、長いものでは24時間のレースもあります。2〜6人のチームで選手交代をしながら走るレースを「チームエンデューロ」といい、マウンテンバイクでエンデューロと言えばふつうチームエンデューロを指します。長時間を走りきる体力が試されます。

・クリテリウム
 一周2キロ以下の短いコースのクロスカントリーレースをこう呼ぶこともありますが、起伏の少ないフラットなコースで行われるレースを特にクリテリウムと言います。クロスカントリーほどの持久力は問われませんが、高速なレース展開になるためスプリント能力も必要になります。

・カテゴリー
 レースに出場する選手を、選手のレベルや年齢に応じてクラス別に分けたもの。カテゴリーごとにレースを行い、成績が決まります。エキスパート、チャンピオン、エリートなどと呼ばれる上級者クラス、インターミディエイト、スポーツなどと呼ばれる中級者クラス、ビギナー、ノービスと呼ばれる初級者クラスの3つのカテゴリーに分けることが多いようです。初級者をさらにビギナーとファーストタイマー(初心者)に分けるレースもあります。上級者のカテゴリーほど、コースは長くテクニカルになります。年齢別に分ける場合は、中級者、初級者、上級者のカテゴリーをさらに年齢別に2〜3クラスに分けます。男女はふつう別カテゴリーになります。

・検車
 レースに出場する自転車が安全上問題がないか、大会規約に則しているかを調べる検査。マウンテンバイクのホビーレースの場合、ほとんど行われないのが実状ですが、さすがにメーカが主催するレースではきちんと行われていますね。

・試走
 レース前にコースを走ってみること。コースやラインを覚えたり、自分の苦手な箇所をあらかじめ知っておくことができます。上級者がペース配分や駆け引きを行うためには試走は重要です。

・ラップ
 周回コースの1周という意味の他に、他の選手から周回遅れになることを言います。先行する選手が周回遅れの選手を抜くことを「ラップする」と言います。当然、周回遅れの選手が抜かされることは「ラップされる」と言います。

・ラップアウト
 トップの選手にラップされると失格になるルールのレースもあり、ラップされて失格になることをラップアウトと言います。ちまたのホビーレースでは、ラップアウトは無くても、トップの選手がゴールするとそれ以上周回する事ができないというルールのレースがほとんどです(周回数が足りなくてもゴールとなります)。

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