■■■■■ ツーリングデータ ■■■■■
日時:
1996年8月11日(日)〜8月14日(水)(実走日。前後移動日あり)
アプローチ:
JR夜行急行で輪行(往復とも)
コース:(カッコ内は標高)
往路移動日
pm9:42 大阪駅発、夜行急行「ちくま91号」。
第1日目
am4:58 松本駅着
松本駅出発(500m)〜浅間温泉〜美鈴湖(1000m)〜美ケ原林道
〜美ケ原王ヶ頭(2035m)〜美ケ原高原荘泊
走行距離 30km
第2日目
美ケ原高原荘出発〜山本小屋〜ビーナスライン(扉峠〜和田峠
〜霧ヶ峰〜車山高原〜白樺湖〜女神湖)〜蓼科第2牧場〜望月
〜望月トンネル〜佐久(600m)〜御代田〜追分〜1000m林道
〜中軽井沢千ヶ滝地区〜民宿軽井沢泊(1030m)
走行距離 100km
第3日目
民宿軽井沢出発〜峰の茶屋(1400m)〜北軽井沢〜羽根尾(600m)
〜大津〜草津温泉(1150m)〜白根火山〜ルート最高点(2172m)
〜渋峠〜渋峠ホテル泊
走行距離 70km
第4日目
渋峠ホテル出発〜硯川〜蓮池(1480m)〜一ノ瀬〜焼額山スキー場
〜奥志賀高原(1100m)〜奥志賀スーパー林道(ピーク1580m)
〜上の平高原〜野沢温泉〜戸狩野沢温泉駅(480m)
pm9:58 戸狩野沢温泉駅発、飯山線〜長野駅、夜行急行「ちくま」
走行距離 90km
復路移動日
am7:42 大阪駅着
メンバー:
伊藤一成(筆者)、やぐらしか さん、須田君、村山君
使用車種:
マウンテンバイク
キャリア&サイドバッグ、スタンド、泥除け、前照灯、尾灯装着
- ★★★ 往路移動日 プロローグ ★★★
- 夜9時に大阪駅に集合。9時42分発長野行き夜行急行「ちくま91号」に乗り込んだ。
- ボックスシートの客車は暑く、なかなか眠れない。名古屋を過ぎた辺りからやっとうつらうつらと眠り、睡眠不足のまま朝4時58時に松本駅に到着した。
- ★★★ 第1日目 今日はひたすら登るだけ ★★★
- 松本駅の前で輪行袋からMTBを出して組み立てる。まず川沿いに走りながら昼食や補給食が買えるコンビニを探す。途中のローソンで無事に買い込み、ほどなく浅間温泉に到着。
- 登り口を見つけるのにちょっと迷うが、すぐに発見。休憩のあと、登りはじめる。まだ身体が暖まっていないのと睡眠不足とで足が回らず、トルクも出ない。傾斜もそこそこきつく、汗がダラダラと流れる。
ちょっと登っては休憩を繰り返し、9時過ぎに美鈴湖にたどり着いた。ちょっと長めの休憩をとり、美ケ原林道を登りにかかる。今日の目的地、美ケ原王ヶ頭までまだ標高差で1000mある。
- 傾斜がきつく、一気に登るのは100mが限度。なにせ初日なので体力を残しながら登らなければならない。時間的には余裕があるのでこまめに休憩を取りながら進む。標高が1500mを越えたあたりで昼食にした。
やっと林道の終点の分岐に到着。分岐を美ケ原の方へ進むと、やがて「思い出の丘」の美しい高原が現れた。2度ほど下りと登り返しを繰り返し、午後1時前、車道の終点のドライブインにたどり着いた。一般の自家用車はここまでしか入れない。休憩し、自然保護センターを見学した後、最後の登りにとりかかった。目的地の美ケ原高原荘は正面上方に見えている。
- たまたま通りかかった高原荘の送迎車がゲートを開けた時に一緒にもぐ込めたのでゲートを担いで越えなくて済んだ。痛みまくった舗装路を必死で登るとやっと最高点、美ケ原王ヶ頭・美ケ原高原荘に到着した。雄大な高原の風景が美しい。
- まだ2時過ぎで時間としては早いが、とりあえずチェックインを済まし、部屋へと荷物を運んだ。まず風呂に入り汗を流す。夕食まで時間があるので、王ヶ鼻まで散歩して景色を堪能した。
- おかずの種類の豊富な夕食を食べた後、美ケ原高原のスライドショーを見る。このスライドショーのおじさんの名調子は今年も変わりがない。そのあとのキャンプファイヤーでもこのおじさんは活躍していた。
- ★★★ 第2日目 今日はひたすら受難の日 ★★★

朝食を済ませチェックアウトを済ませると、ホテルの前で写真を撮る。そして高原の中に延びる砂利を引いた道を下っていく。標高2000mの高原の朝はいつも素晴らしい。

山本小屋から舗装路になり、ビーナスライン美ケ原線のきついワインディングを下っていく。下りきった所の分岐まで来たとき、須田君が後輪の圧力が低いと空気を入れはじめたが、なんと米式バルブの根元が破れていた。チューブを交換したが、100mも行かない間に再びパンク。交換に使ったチューブが一度太いタイヤで使ったものだったからだ。
- 随分時間をロスした後、再び走りはじめ、アップダウンを繰り返し扉峠に到着。三峰山展望所まで延々と登り、休憩した後、和田峠まで下る。3つの集団に別れて走るツーリング中の大グループとすれ違う。
- 和田峠から再び霧ヶ峰まで登り返し、霧ヶ峰で軽い食事休憩。天候がもう一つスッキリしないが、霧ヶ峰の草原は広大な姿を見せている。
- 車山最高点まで上りつめ、あとは白樺湖まで一気に下る。時間が無いため女神湖から蓼科第二牧場まで、休憩は取るものの急いで登る。蓼科第二牧場でアイスクリームを食べながら長めに休憩し、佐久市へ向けてダウンヒルを開始した。
- スピードの出るワインディングを下り、緩い下りを流しながら北上。望月トンネルをくぐってからは東へ向かう。向かい風でペダルが重く、車の通りが多くて走りにくい。
- 途中の休憩時に須田君のMTBのカートリッジBBが緩んでぐらいついているのに気がついた。しかし工具がないのでどうしようもない。佐久の市街地で自転車屋を探すがどこもシマノのBB工具は持っていない。国道18号に出る手前の自転車屋で仕方なくコッタレス抜きを借り、とりあえずクランクを外して手やプライヤでBBを回そうとするが全然歯が立たない。応急処置としてBBとハンガーの間に紙をはさみ、ぐらつきだけを防ぐと再び出発した。
- 国道18号を軽井沢方面へ向かって登り、追分の分岐から1000m林道へと入る。別荘地の中を中軽井沢の千ヶ滝地区まで走り、国道146号を登ると今晩の宿、民宿「軽井沢」にたどり着いた。
- ★★★ 第3日目 なぜ人は山に登るのか? ★★★
- 民宿を出るといきなり登りである。それもきつい。国道146号を標高1400mの峰の茶屋のピークまでこまめに休憩を入れながら登っていく。「甘ーイもも」「甘ーイメロン」「甘ーイリンゴ」の看板を眺めながら登り、10時頃、峰の茶屋に到着。
- 道は下りにかわり、北軽井沢から標高600mの羽根尾へと一気に下る。大津の交差点まで東へ登り、そこのスーパーで昼食と補給食と飲み物を買い込んだ。
- 休憩の後、まず標高1200mの草津温泉の入り口まで登りにかかる。傾斜がきつく、気温も高いのでかなりきつい。
- 午後1時過ぎ、なんとか草津温泉にたどり着いた。湯畑まで若干下る。湯畑のそばで温泉客をしり目に2回目の昼食を食べる。
- 再び登りはじめ、温泉街を出て志賀草津道路に戻ったところで須田君が3たびパンク。ガラスの破片が刺さっていた。そばの駐車場でパッチを当てて修理する。この時点で午後3時。今日の目的地、標高2172mの渋峠まではまだ標高差で1000mある。
- 修理完了後、また登りはじめる。雨が降り始め、気温が下がってきた。これが逆に幸いた。路面抵抗が減少し、体温の上昇も抑えられるため、登りのペースが上がった。それでもペースアップした分、発汗も激しくなり全身汗でびしょびしょになった。途中、ゴンドラの駅で飲み物が補給でき、休憩をとる。
- ガスが濃くなり、視界が30mもない。先が登っているのか曲がっているのかも分からない状態で登り続けた。ある休憩の時に、なぜこんなつらいことをしているのかという話が出、予約を入れた宿が上にあるからだという話から、「人はなぜ山を登るのか?
- そこにメシがあるからだ。」という名言が生まれた。
- 午後6時前、白根火山のドライブインに到着した。もう売店は閉まっており、人も少ないが、やっとここまでやってきたという喜びが大きかった。今日の最高点まで標高差であと200m。道のりは結構あるが、今まで登ってきた標高差から比べれば大したことはなかった。
アップダウンを2度ほど繰り返し、最高点2172mにたどり着いた。ガスで何も見えない中、記念写真を撮る。
- 午後6時40分。宿泊地、渋峠ホテルに到着した。
- ★★★ 第4日目 苦難のダート林道 ★★★
- せっかくここまで来たので、出発する前に自転車を置いて横手山山頂までリフトで登ることにした。山頂からの景色はガスでかすみがちだが、それなりに美しかった。気温はかなり肌寒い。
- またリフトで戻ってくると、ついにダウンヒルを開始した。ワインディングを降りていくとすぐに硯川に到着。そのまま蓮池まで下る。ここから登りに変わるので上着を脱ぐ。
- 飲み物を補給すると、奥志賀高原へ向けて登っていく。200m登ると一ノ瀬のスキー宿(ホテル)が並ぶ中を抜け、ハイスピードの下りへと変わる。
- 焼額スキー場のゴンドラの駅の前を走り、奥志賀高原から奥志賀スーパー林道へ入った。気持ちのいい川沿いを下っていく。途中で川面に降りて昼食をとった。弁当のたぐいが手に入らなかったので、おみやげ用のお菓子である。
- 道は途中からダートにかわった。通る自動車が砂煙を巻き上げる。しかも登りである。頻繁に休憩をいれながら登るが、手持ちの飲み水が無くなってきた。補給のために道をはずれ、カヤノ平のキャンプ場に寄り、飲み物を補給してから再び戻る。
- しかし、まだまだ登りが続く。砂利が深いところでは滑って走りにくい。しかも一度1100mまで下げた標高を1600m弱まで登り返すのだ。重い荷物、疲労した身体、登りのダートと3拍子そろっている。雨も降ってきた。
- なんとか林道の最高点に着いた。さすがに展望はよい。ここから下りになるが、下りになったらなったで砂利でタイヤを取られて転倒の危険がある。それでも下っていると、やがて舗装路になった。一気にスピードも上がる。
突然、賑やかなリゾート地に入り込んだ。野沢温泉スキー場の上端、上の平高原に着いたのだった。休憩した後、野沢温泉に向けて一気に下っていく。途中、奥志賀スーパー林道からの分岐点で写真を撮った。再び野沢温泉に向けて下り、温泉宿街に入り込んだ。
- 温泉で汗を流した後、信州そばと丼もので食事を済ませると、暗闇の中、JRの駅へと下っていった。千曲川沿いを走っていると遠くに花火があがっているのが見えた。
- 午後8時過ぎ、戸狩野沢温泉駅に到着した。ゆっくりとしたあと、自転車を輪行袋につめ、最終列車で長野駅まで行き、大阪行き夜行列車「ちくま」に乗り込んだ。
- ★★★ 復路移動日 エピローグ ★★★
- 疲れていたため、シートで泥沼のように眠った。山科駅が最寄り駅の村山君は大津駅で先に列車を降りた。残り3人は終点大阪駅で降り、やぐらしかさんは自走で帰るとここで別れた。私と須田君は環状線に乗り換える。須田君は京阪に乗り換えるために京橋で別れた。
- 一人になった私は天王寺駅で降りると、ゆっくりと再び自転車を組み立てた。組み終わると自宅へ向かって走りはじめる。身体は疲労でだるかったが、不思議とペダルは軽かった。