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JR西日本カップMTBレース in マキノ '97


 エントリーは、

2時間ファミリーエンデューロ 119チーム
6時間エンデューロ ソロ    44チーム
          デュエット 34チーム
          トリオ  102チーム
合計             299チーム

でした。去年より少ないような気もしますが、大人数でのにぎやかなレースでした。

 私たちのチーム「Ride Gear」は3人出場でカテゴリートリオにエントリー。ゼッケンは147番でした。去年は3人でエントリーしたのに1人が都合が悪くなり2人で走る羽目になってつらかったですが、今年は無事に3人とも出場でき楽でした。

 私たちは前日から近くの民宿「ひばり荘」に泊まり、そのくせのんびり会場に現れあわただしく受付と検車と試走をしなければなりませんでした。
 しかしあの検車待ちの大行列はなんとかしてほしいものです。いえ、大会主催者じゃなくて選手が^^;)。ワイヤーまで交換してもらっている人もいました。選手のみなさん、自分の命は自分で守りましょう。検車で見落とされたら怪我するのは自分なのですから。場合によっては他人も巻き添えにします。
 さて、放送の方からはMCの声が。あれ、この声は井上さんではないのか!? 今日は長野県の松原湖で「マイティデューロ24h」が開かれているはず…。彼は向こうへ行かずこちらへ来たのか?
 開会式に去年と同じく1番乗りすると、井上さんに見つかってしまった。
「あれ? 24耐は?」
 お互い同じことを思っている。
「今年はメンバーが足りなくてあきらめました」(これは本当)
 うーむ。はたして24耐の方は人が集まっているのだろうか? ちょっと心配。そして天気も。

 開会式は去年と同じく背広姿の大会役員の方がずらり。この暑いのに本当にご苦労さまでした。私たちはジャージ姿で地面に座ってくつろいでいるのに…。
 いつもWithland!の社長の挨拶だけの「ビンゴシリーズ」に慣れている私たちとしては、この物々しい開会式だけでなんとなく盛り上がります。
 さて、今回はプレゼンテーターとして女優の江口由起さんが来られてました。申し訳ないことに、テレビをあんまりみない私は(特にドラマは)、どんな人なのか全然知りませんでしたm(_ _)m。
 あと、なんか若い女の人が二人いました(話を聞いてなかったのがまるわかりですね)。

 10時にレースがスタート。基本的には6時間が前、2時間ファミリーが後ろのスターティンググリッド(といっても適当に並ぶだけ)でスタートです。
 我がチームのファーストライダー、大坪君はなんと2時間ファミリーの中に混じってます。うーむ。やる気が無いのがまる分かりではないか。
 さていよいよスタート。これだけの大人数の一斉スタート。全員が出るのにかなり時間がかかりました。
 スタートすると私はピットに戻り出走準備。天気は曇天ですが何とか保っています。
 ファミリーエンデューロの選手が10分もしない間に帰ってきます。ちょっと早すぎるんじゃないか。しかし案の定、うちの大坪君はなかなか帰ってこない。18分たってやっと帰ってきた。
 計測用のチップが入ったリストバンドを受け取りスタート。草むらのピット内コースを登り本線合流。右へまがりトイレの裏を回って(このコースレイアウトはなんとかならないか)、また登り、左へもどったあと砂利引きの直線下りへ。
 最初のラップなのでとばさずに40km/h程度に押さえる。下りきるとスイッチバックで折り返し、崩れたアスファルトの直線を登っていく。途中でエイドステーションがあるが、さすがに1周目で飲む気がしないのでパスして登る。
 右のちょっときつい坂を登ってしばらく行くと2時間ファミリーと6時間にコースが分かれる。しかし周りの選手はみんな2時間ファミリーの方へ。なんでやねん。6時間は私の周りにいないらしい。ファーストラップで大坪君がよほど
ゆっくり回ったのだろう。
 えぐれがあるダブルトラックを登り、破れた鉄板を引いた溝を渡り、先をスイッチバック。右へ折れて橋を渡り、砂利引き林道から土の登りを経て広場を回る。
 ちょっと下ると再び登り、今度は草地のパワークライム区間。インナー×ローで登る。登り切って左へ草地をガーッと下って右へ曲がる。
 再びパワークライム区間。今度は長い。しかも路面がえぐれているのでラインをとれないと苦しい。脚力のある人のなら力で登り切るのであろうが、私は押している選手にラインをふさがれ止まってしまった。あとは押して登る。
 ピークからは草地のスピードの出る下りで気持ちがいい。途中、木の棒で溝をふさいだところがあって注意が必要だが、いやいや楽しい。
 と思ったら突然ガレ場に突入(ホントは試走で知ってたんだけど)。左端を行けばフラットで安全なんだけど、勢い余ってガレの中を力で下る。
 あれーっ! 誰かがこけてコースをふさいでいるではないか。無事なようなのでマーシャルに任せて端をすり抜ける。去年もこのガレ場で血を流す人が続出したのだった。
 橋を渡って右へ曲がると再び橋。左へ折れると木立の中を2度折り返し、またもや橋を渡ってふかふかの土の上へ。このタイヤが埋まるふかふかの土。去年もあったが、これもコースづくりに含まれているのか。
 急な盛り上がりを乗り越え、砂利をこえ、左へ曲がれば草むら。折り返して戻ると、あとは計測に向けて登るだけである。
 去年は計測はシスコップが担当していたが、今年は「24耐」と重なったためシスコップは松原湖に行っている(というか主催者か)。それでこちらは別の会社が担当しているらしい。リストバンドを巻いた腕を伸ばすと「ピピピ…」と計測してくれる。
 計測を抜けるとピットへ入り、次の走者、村山君にバトンタッチ。ラップは16分だった。遅いやんけ。まあ、次のラップから縮めていこう。
 私のラップの途中から雨が降ってきたが、少し強くなったようだ。タープの下に逃げ込み、昨晩のつまみの残りの「ベビースターラーメン」を食べる。史上まれにみる補給食である。あと「かっぱえびせん」と「ポテトチップ」と「クラッシュポッキー」と「のしいか」が残っている。さすがに「のしいか」は食べたくないので向こうに押しやる。
 以後のラップは順調にすすみ、途中から2周交代に変更。交代で食事をとる。といっても売店のテントで焼きそばを買ってくるだけである。去年はせわしなくて蒸し饅頭を食べただけだった。それも懐かしい想い出よ。
 天気はやはり悪いまま。雨男の異名どおり大坪君が出走すると雨が強くなる。私が出るとやむのだが、大坪君の時に降っているので路面は濡れている。しかし、ここはまとわりついたり滑ったりするような路面はなかったので大丈夫だっ
た。
 ラップは15分まで縮めたが、それ以上がんばると疲れそうなので(オイオイオイ)抑えることにする。ラインを覚えて下りはスピードアップしたので、その分登りをケチる。それでも何度かパワークライム区間は登り切ることが出来たし、
下りの直線では最高速度58km/hをマークした。
 2時間ファミリーは早々と終わり、表彰式の放送が聞こえてくる。私たちはまだ半分だ。雨だけはやんで欲しい。
 あと1時間を切ったところでまた1周ずつの交代に戻した。
 ここまで来ると、いつもみんなが気に掛かってくるのはあと何回自分に回ってくるかである。私はまだラップタイムは保っているが、大坪君と村山君はじわじわとタイムが延びてきている。計算してみると、3人があと1周ずつ走ったとこ
ろで大坪君に回るか回らないかという微妙なところであった。
 決して周回数を増やすためでなく、誰々をもう1回走らせてやろう、という発想でがんばるのが「Ride Gear」の常である。
 いけない。このままではもう自分に回ってきて欲しくない大坪君が次の出走で手を抜く可能性がある。この野望はうち砕かねばならない。幸い雨もやんでいる。村山君に何分で回る自信があるか訪ねたら「18分」だという。
 大坪君が帰ってきた。わざとではないだろうが、かなりラップは落ちている。村山君が18分だとすると私が14分で回らないと大坪君まで回らない。何とかしてこいつをもう一度走らさせねば…。
 リストバンドを受け取ると奮起して走り出す。直線の下りも回しまくる。横でギャラリーの子供が喜んでくれる。ピークまで必死で登り切り、今まで攻めなかった下りも(ちょっとだけ)攻めてみる。
 下りきったところで、ギャラリーの子供に「ジャンプしてー!」と言われたのでついついつられて飛んでしまう。おっと、こんなことをしている場合ではない。再びペダルを回し、最後の計測に向けての登りも重いギアのまま登る。
 しかしそれが悪かった。腕を伸ばして通り過ぎたのだが、計測器が反応しなかった! 慌てて戻りもう一度通す。
 ピットへ戻ると残り18分ちょうど。きわどいところである。村山君も残った体力でがんばって出ていった。
 あと5分。まだ村山君は帰ってこない。
 あと1分。村山君の姿が見えた。あと30秒。テントの陰に入って見えなくなってしまった。あと20秒。まだ帰ってこない。もう計測は越えたと思うが…。
 帰ってきた! ぎりぎりセーフである。喜ぶ私と落胆する大坪君。しかし帰ってきたものは仕方がない。大坪君はリストバンドを受け取るとコースへ出ていった。
 残った私たちはピットを片づけ始める。大坪君はお迎えもなく一人寂しくゴールするわけである。冷たい連中と思われるかも知れないが、6時間程度の耐久ならば、いつもこんなものである。それにまた雨が降るかも知れないので早く撤収したかったのだ。江口由起さんが出迎えてくれるそうなので、最終ライダーはもうけものなんだよ、大坪君。
 しばらくすると大坪君が完走して帰ってきたので、一緒にピットを片づけて車へと荷物を運ぶ。簡単に着替えると閉会式に出るために再び会場へ戻った。会場へ戻ると表彰式の最中だった。はなから入賞はありえない、という私たちの行動である。中間集計を1度も見てなかったのに大した自信だ。
 最後のゲーム大会でもなにも景品は当たらず、すごすごと私たちは帰ることになった。残されたおやつは「のしいか」だけであった。

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