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やがて雑賀崎の町並みが見えてきた。岬の途中の険しい斜面にホテルや旅館がびっしり並んでいて、なんとなくエーゲ海沿岸の町並みの風景を連想させる。その岬の先に灯台がある。弁当を食べるのにはちょうどよさそうだ。道を分かれ旅館の間の道を登っていく。結構アップダウンがきつく、足にこたえる。
その道の先にあったのは淡島神社だった。そこに上がっていた幟を見てやっと気が付いた。今日は3月3日ひな祭り。ひな流しの日だったのだ。さっそく駐輪して入ってみる。縁日のように露店が並び、人も多くて賑やかだ。
本殿の中にはひな人形が所狭しと並んでいた。ひな人形だけでなく、供養のために寄せられたいろいろな人形があちこちにならんでいた。干支の置物に信楽のたぬき、外国の珍しい人形まである。しかし招き猫と福助の大群にはちょっとまいった。供養するとはいえ、こんなのを手放して大丈夫だろうか?
道が海から離れる手前の漁港へ入り、ちょっと休憩。写真を撮った後、再び走り出す。道は少し内陸へ入り、アップダウンが出てくる。海も見えなくなる。本当は海岸には多奈川の火力発電所があるはずだ。
深日港を離れると川を渡り、深日漁港へ出る。この漁港もかなり大きい。たくさんの漁船が停泊している。漁港の端から漁村の民家の裏道を通り、堤防の間のダートを踏んで暫く行くと再び海岸沿いの道になる。私の記憶では、ここは舗装が悪くガードレールもない道だったが、今は綺麗に舗装されガードレールも出来ていた。私は前の雰囲気が好きだったのでちょっとがっかりした。しかし綺麗な舗装も途中までで、やがてボロボロの道になりガードレールもなくなった。やはりここはこうでないと。夏に来るとフナムシがゾロゾロで、踏まずに走るのが至難の業になるところだ。
岬公園の裏を通り、松林と堤防の間の道を走る。途中の公衆トイレで用を足す。須田君が後ろの山の上の灯台に気が付いた。何故かこの灯台は南側からは見えないのだ。岬公園を過ぎてから一度も振り返らなければ気づくことなく行き過ぎてしまう。